診療時間:9:00〜18:00
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人の健康について世界保険機関(WHO)憲章では“肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、完全に良好な状態にあることで、単に疾病または病弱の存在しないことではない”と述べています。
歯並びやかみ合わせの不正による障害には咀嚼、発音などをはじめとして、通常患者さんがよく気にされる見た目(審美)が損なわれることで起こる、社会生活での不都合や心理的障害があります。
矯正治療はこのような障害を予防、抑制、回復することで、患者さんのQOLの向上を手助けすることを大きな目的としていますが、一般の医療・薬品と同様にリスクや副作用が考えられます。
以下に日本矯正歯科学会がまとめた、“矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について”を記載します。
※ この記載例は、今後修正が加えられる可能性があります。
矯正治療は歯の表面にブラケットという矯正装置をとりつけますが、写真はセラミックでできたもので、歯の色に近いものです。ワイヤーも女性の肌の色に調和するといわれるゴールド色や歯の色に近い乳白色にコーティングされたものもあります。この装置は歯を動かすワイヤーをブラケットにしばりつけない構造になっています。また口唇などの粘膜へもゴツゴツあたらない形となっています。
矯正装置(ブラケット)を歯の裏側にとりつけて行う方法です。この方法だとほとんど人目を気にせずに矯正治療を行う事ができます。表側の治療にくらべると、毎回の治療時間は長くかかります。
またこの装置は食べ物を食べる時の違和感があり、発音しづらいともいわれていますが、ほとんどの方はしばらくすると慣れてしまっているようです。
お口を開け閉めする時にアゴ関節で音がしたり、痛みがあったり、『口が大きく開かない』といった事がありませんか?
矯正治療で来院される方は、アゴ関節に何らかの問題をかかえている事が大変多く見られます。咬み合わせやアゴ関節の精密検査を行った時、問題があれば、写真のようなスプリント(通常よくマウスピースと言われています。)を装着して、アゴ関節の症状を軽減したり、ずれを安定した状態にします。その後で矯正装置を取り付けて、歯を動かす治療に進んでいきます。
今までの矯正治療は歯と歯どうしで引っ張り合いをしたり、お口の外から顎外固定装置というものを使って歯を動かしていましたが、チタン(体にやさしく、骨折の時等に骨をくっつける時のネジに使われています)でできた小さなネジやプレートを矯正治療用にアゴの骨にとりつけて歯の移動を精密に行う治療です。
今までの矯正治療では難しかった奥歯も思いどおりに動かす事ができるようになりましたので、精密な治療ができるようになり、また、顎のずれが大きく外科的矯正治療が必要であったものが外科手術なしで治療できたり、歯を抜かないで治療を行う事ができる症例が増えています。
一定の条件がそろえば治療期間の短縮にもつながります。
*歯科矯正用アンカープレートについて
骨接合用のプレートの一端を口腔粘膜の組織内に埋入固定し他端を組織外に設置し歯の移動の固定源として利用する歯科矯正用アンカープレートは、骨接合材として薬事承認を得られているが矯正歯科治療への適用については現時点では承認されておらず、保険診療の適用外である。また、使用については患者様への十分な情報提供を行った上で、患者様の理解と同意を得ることを遵守するとともに、歯科医師の全面的な責任の下での使用を遵守すべきであると規定されています。起こりうる不具合としては、術後の顔面の腫脹と疼痛、感染、動揺、変形、破折、気腫、などが挙げられる。
下の写真はネジやプレートをそれぞれとりつけたところ。
上下のアゴの大きさや形、前後左右の位置関係に問題があると、咬み合わせは大きくずれてしまいます。そのような場合には歯を移動させただけでは咬み合わせを直す事ができませんので、アゴの手術を行って、上下のアゴの位置を整えます。
[ ステップ1:術前矯正治療 ] 手術のときに、上下の歯がきちんと咬み合うように、上下の歯並びをきれいに直します。
[ ステップ2:アゴの手術 ] 入院をして手術を行います。入院は約3週間前後です。
[ ステップ3:術後矯正治療 ] 退院後は約半年から1年位かけて、咬み合わせの仕上げの治療を行います。
外科的矯正治療は、顎変形症という病名となりますので、手術及びその前後の矯正治療に健康保険を使う事ができます。
当クリニックは平成8年に顎口腔機能診断施設基準適合医療機関として指定を受けていますので、顎変形症に健康保険を使用して治療する事が可能です。
下の写真は手術を行った症例です。
当クリニックで使用するマウスピース型矯正治療装置は歯にぴったりとフィットした透明のマウスピースで作られています。
透明なので目立たず、取り外しが可能であり、装置をつけていてもほとんど気付かれることはありません。
1.透明で目立たないため、ほとんど気付かれることがないです。
2.取り外しが簡単であり、歯磨きなどのお口の手入れが簡単です。
3.金属製のワイヤーやブラケットなどがないため、治療途中に装置が粘膜にあたったり、傷ができたりすることがありません。
4.硬いものや粘着製のものなどの食べ物の制限がありません。
5.金属アレルギーなどを引き起こす心配がありません。
6.骨格性などの重度の症例には不向きであり他の装置との併用が必要であり検査診断が大切です。
できるだけ早く安定した噛み合わせが得られるように、いろいろな矯正装置を組み合わせて治療を行なっており、マウスピース型矯正治療についてもハイブリッドな治療方法を患者様のご希望にあわせ対応できるようにしています。